東京六大学野球が開幕して今週で第4週。第3週終了時点の順位表は以下のとおり。
順位 | 試合数 | 勝 | 負 | 分 | 勝ち点 | 勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 明治 | 5 | 4 | 1 | 0 | 2 | .800 |
2 | 慶応 | 6 | 4 | 2 | 0 | 2 | .667 |
3 | 早稲田 | 4 | 2 | 2 | 0 | 1 | .500 |
3 | 法政 | 6 | 3 | 3 | 0 | 1 | .500 |
5 | 立教 | 6 | 2 | 4 | 0 | 0 | .333 |
6 | 東大 | 5 | 1 | 4 | 0 | 0 | .200 |
明治が一歩リードも、まだまだ他チームの浮上の余地があります。今週から各校3カード目に入り、優勝のために1戦1戦が大事な戦いになります。果たしてどのような結果となるか注目の週です。
早稲田大学−明治大学
・通算対戦成績
早稲田:261勝 立教:130勝 引き分け:12
春1位の早稲田と春5位の立教の対戦。現在早稲田が3位タイ、立教が5位と、両チームとも優勝の可能性を残すには1敗も許されない状況です。
打線の奮起に期待−早稲田大学
2カード目で明治と対戦した早稲田。1回戦は投手陣が踏ん張れず、劇的な同点弾がありつつも敗れ、2回戦は明大の投手陣の前にあと1本が出ず、まさかの連敗を喫した。春秋連覇のためにはやや厳しい状況となったが、春季では引分を挟みながらも負けなかった立教大学相手に、春季リーグの勢いを取り戻したいところ。
ここまで苦しい展開の早稲田にも希望が見えてきている。対明治2回戦では故障で出遅れていた大竹投手が復活し、その後を継いだ1年生・小島投手も調子を上げているようで、投手の台所事情が厳しい早稲田には追い風となるだろう。一方打線はまだまだ上昇途中。ここまでのチーム打率は.198と低迷。先頭バッターの重信選手が打率上位10人に入り気を吐く中、特に中軸が厳しくマークされているため、中々点に結びつかない。その為、道端・中澤・川原選手の6番以降の下位打線で当たりが出てくるようになると、また違った展開になりそうな予感。とにかく打線の奮起に期待。
ここが正念場−立教大学
2カード終えて勝ち点0の立教。このカードを落とすと2季連続のBクラスの可能性が高まるため何としても勝利を収めたいところ。勝ち点0とはいえ、明治、慶応との2戦とも大敗した訳ではなく、現在1、2位とのカードということを考えるとここからの立て直しもまだまだある。通算対戦成績を見るとやや分が悪い相手にはなるが、勝利の可能性も低くはない。
立教も早稲田と同じく打線が低迷気味。チーム打率は.197と現在6校中最下位。しかし、ここぞという場面での一発が怖いチームである。怪我で明治戦は欠場だった笠松選手の復帰が待たれるところ。しかし、主将の鈴木選手も徐々に復調気配を見せ、スタメンで出場できるようになればチームにとって大きなプラスとなるはず。投手陣もエースの沢田投手を欠いていることでかなり台所事情は厳しい。斎藤俊介投手の活躍が立教の勝利のカギを握る。
慶応義塾大学−東京大学
・通算対戦成績
慶応:320勝 東大:39勝 引き分け:4
春3位慶応義塾大学と6位東京大学の対戦。2カード目で圧倒的な攻撃力を見せた慶応に対し、法政大学から1勝を挙げた東京大学がどこまで迫れるか。
攻撃力はピカイチ−慶応義塾大学
先週の対法政戦では打ちに打った慶応。2回戦こそ3安打だったものの、3試合で28安打、うちホームランが7本と大爆発だった。特にキャプテンの横尾選手は満塁ホームランを含む5打点を挙げ、キャプテンとしてチームを牽引する活躍を見せた。また、山口・山本泰寛選手、代打で出場した岩見・山本瑛大選手もホームランを放ち、チーム全体として打撃が好調なのが見て取れる。リードされていても一発で流れを変える力を持っている打線といえる。
投手陣は加藤拓也投手が安定感を見せている。規定投球回数に乗り、現在防御率は1位の0.66となっている。昨シーズンまでとは異なり今シーズンはリリーフ登板が中心となっているが、この安定感が慶応の勝利を呼んでいるといっても過言ではないだけに、相手にとっては非常に嫌な存在であるだろう。しかし、その他投手陣の調子がイマイチ。今後のカードに向けても、この東大戦で快投を見せつけたいところ。
一味違う−東京大学
対法政大学戦では春に続き1勝を挙げた東京大学。続く2回戦ではあわや連勝か、という試合を見せ、着実に力をつけた印象もある東京大学。対法政3回戦では久々の2ケタ失点となったものの、9/28時点では
(出典:東京六大学野球連盟HP)
2位に宮台投手、5位に柴田投手がランクインし、試合の流れを作っていけていることが大きい。それに続く投手陣の更なる奮起があると勝利にまた一歩近づくことができる。
東大打線は5試合で14得点だが、安打数は37と平均すると1試合あたり7本を越える安打を放っている。得点まであと一本というところでの安打が欲しいところ。チームでトップの打率の飯田選手を中心に得点を重ねていくことができれば法政大学戦に続く勝利も見えるはず。
いよいよ中盤戦の3カード目を迎える各校。優勝のためにも負けられない試合に注目です!
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