2015年の秋シーズンは早くも折り返しの第5週。優勝争い、記録…と見どころがいっぱいの今シーズンもいよいよ終盤に突入です。今週は法政ー立教、明治ー東大の2カードです。
法政ー立教
・通算対戦成績
法政:239勝 立教:152勝 引き分け:22
春2位法政と5位立教のカード。立教はこれで4カード目を迎えるが、ここまで勝ち点無し。なんとか一矢報いたいところだが、果たして。
優勝のためには負けられない!−法政
現在3位の法政。6試合3勝3敗勝ち点1という内容で、残りがこのカードを含めて3。6連勝すれば優勝の可能性も出てくるだけに、なんとしても勝利したい気持ちは強いだろう。だが初戦では東大にまさかの2シーズン連続敗北、前カードでは慶応の1発にやられた形で、今ひとつ波に乗り切れていない印象も…。とはいえ、優勝のためへのいい材料もある。
主将の畔上選手は春は打率.111と大不振。しかし、秋はこれまで通りの畔上選手が戻ってきた。ここまで毎試合安打を放ち、打率.304。対慶応3回戦では逆転のホームランを放ち、復調を示している。また、蔵桝選手は打率ランクが高山選手と並び2位タイと好調子をキープ。この2選手が活躍していくことで、より打線に勢いづくはず。
投手陣で光ったのは対慶応2回戦で登板した1年生菅野秀哉投手。今シーズン爆発中の慶応打線を9回3安打1失点とほぼ完璧に抑えた投球は、中軸となる投手が現状少ない法政にとっては非常に嬉しい知らせとなった。ここまで開幕投手の森田駿哉投手は登板がないが、その復帰も待たれるところ。
何とか勝ち点を…ー立教
ここまで3カードを終え勝ち点0の立教。現在1位:慶応、2位:明治にそれぞれ勝利はしているが、いずれも勝ち点は奪えず。しかし、6敗のうち5戦が2点差以内の敗北と決して大敗しているわけではない。
打線はここまで全般的に低迷。チーム打率は.188と6校中最低の打率。通算100安打を越えている大城選手、大学日本代表の佐藤拓也選手も2割台とくすぶっているところだが、対明治1回戦で負傷し欠場していた笠松選手が早稲田戦から復帰。2試合で1安打だったが、ここから全開となれば立教にとっては非常に心強い存在となる。
投手陣も斎藤俊介・田村両投手がイマイチ調子が上がらないところではあるが、エースの沢田圭佑投手が早稲田戦から復帰。沢田圭佑投手が完全復活となれば勝利にグッと近づく。
明治ー東大
・通算対戦成績
明治:320勝 東大:41勝 引き分け:8
春4位明治、6位東大のカード。春の1〜3位チームと僅差のゲームを繰り広げる東大が明治相手にどこまで迫れるか。
優勝へまっしぐらー明治
現在2位で、勝率だけで見れば1位。残り3カード勝てれば完全優勝の可能性もある。しかし今週から3週連続で試合を迎えるだけに勢いをつけたいところ。
打線は非常に好調。通算最多安打記録127本に並んだ高山俊選手、さらに小倉選手、竹村選手の3選手が4割超えと、今の明治の打線を引っ張っている。特に高山俊選手はこの後1安打でも放てばそれが単独の最多記録となるということで、ドラフト会議も近い中注目を集めることであろう。
投手陣はドラフト1位の声もある上原健太選手、そして大学日本代表の柳投手が主軸。上原投手は先発・抑えと大車輪の活躍。1試合平均4得点と決して大量点を取っているわけではないが、この2人の投手が中心となってしっかり勝ちに繋げている。しかし、ここから3週連続で試合があることを考えると、星・齊藤・島田といった投手の活躍で、いかに温存させられるかが今後のカギである。
再びの勝利も近い!?ー東大
春に続き東大が好調。数字上は1度勝利しただけではあるが、全カード非常に惜しい戦いを繰り広げている。
前週の対慶応1回戦では敗れはしたものの、7回まで0−0の同点で試合を進められたことで慶応とも引けは取らない試合を展開できることを見せつけた。ここまで好戦を続けられているのは宮台投手の好投によるところが大きい。規定回数に達し防御率は1.20、15回を投げ被安打7、2失点と他校のエース級と比較しても遜色ない活躍をしている。この明治戦でもこれまで通りのピッチングを披露できれば、勝利の芽も十分にある。
好投を続けるピッチャーに対し、打線の奮起が求められる。7試合で残塁数59と再三チャンスを作りながらもあと1本が出ないという場面が多いだけに、チャンスをモノにする勝負強さが欲しいところ。楠田・山本克志・田中の中軸3選手に当たりが出てくれば勝利の可能性が高まるだけに、さらなる活躍に期待したい。
六大学野球は早くも折り返し。今週も目が離せません。
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