【東京六大学野球】2015秋季リーグ第6週の展望

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六大学野球第6週.001

2015年秋季リーグも終盤戦の第6週。今週は現在1〜4位の 早稲田ー法政、慶応ー明治の2カードが行われます。優勝の行方も今週で大きく変わるだけに最大の山場と言えそうです。

早稲田ー法政

・通算対戦成績

早稲田:212勝   法政:195勝   引き分け:27

春1位早稲田、2位法政のカード。両チームとも4カード目で、ここで勝てるかどうかで順位にも大きく影響してくるだけに、来年に向けても一つでも勝っておきたいところ。

負けは許されない−早稲田

現在3位の早稲田。対明治戦で2連敗したことが大きく影響し、2季連続の優勝の可能性を残すためには、1・2回戦共に連勝することがまずは必要になってくる。前カードの対立教戦では、決して大量の得点を奪ったわけではないが、きっちりと役者が活躍し、勝利出来たことが大きい。

打っては現在打率2位の重信選手が1回戦で3打数2安打と活躍。また道端選手も先制タイムリーを放つなど勝利に貢献。2回戦では不振が続いていた中澤選手がタイムリー、また4番の丸子選手が4打数2安打で逆転のタイムリーを放ち、ここに来て復活の兆しを見せた。この2人の活躍があれば、春の強さを再び見せつけることができるはず。

投げては小島投手が1回戦を6回2失点と台所事情が厳しい早稲田にとっては大きな活躍を見せた。2回戦では北濱投手が4回2安打、大竹投手が4回をパーフェクトというピッチングを披露し、投手の安定感も出てきた。この3選手を中心にこのカードを戦っていくのが想定されるが、対立教戦の勢いそのままに押し切れれば優勝の可能性もグッと高まる。

 

主将の活躍に期待ー法政

先週の対立教戦では1回戦9得点で大勝し、続く2回戦も…と思われたが、2回戦では拙攻が響き完封負け。それを引きずってか3回戦でも8回まで無得点で敗北とまさかの結果に。これで優勝の可能性が消滅してしまった。そうとはいっても、あと2カード全力で戦うのみ。

打線は好調。ここまで規定打席に達している選手で打率3割越えが5選手と6校中最多。(チーム打率は2位)。好調の選手の中でも注目は主将の畔上翔選手。ここまで9試合連続安打を放ち春季リーグ最終戦から通算すると10試合連続の安打となっている。トップタイの13安打で、春の鬱憤を晴らす活躍。どこまで安打記録を伸ばせるかに注目。

投手陣では1年生の菅野投手が奮起。対立教3回戦こそ4失点だったが、1回戦では完投寸前の活躍を見せた。3回戦を引きずっていないといいが、菅野投手の活躍次第で勝敗が大きく左右されるだけにそのピッチングに要注目。

明治ー東大

・通算対戦成績

慶応:195勝   明治:210勝   引き分け:26

春3位慶応、4位明治のカード。現在の1・2位の直接対決だけに、その勝敗によって優勝の行方が決まる。勝ったチームが自力優勝の可能性を残す。

攻撃力がモノを言うー慶応

攻撃力。これが今季の慶応と言っても過言ではない。得点は6校中1位の47得点。1試合平均5.875点と多少の失点なら返せるほどの攻撃力を見せつけている。ちなみにチームのホームラン数は17と法政の9本にほぼダブルスコアをつけている。

チームを牽引するのは主将横尾選手。ここまで打率.406、打点11、本塁打5と活躍。特に、ホームランに関しては4試合連続ホームランとリーグ最多タイに並んでいる。慶明1回戦でもホームランが出ると単独最多記録になるだけに、チームの勝利のためにもホームランが出るかに注目。4番に座る谷田選手は打率こそ.258だが、ホームランは横尾選手と同じく5本、打点は14と横尾選手と並んでチームを勢いづけるバッティングに注目。

投手陣では加藤拓也投手が活躍。東大1回戦では今シーズン初先発。7回無失点で、防御率は現在リーグ1位の0.44と抜群の成績を残している。与四死球25と制球に苦しんだ春シーズンと違い、四死球もそこまで多くないだけに、調子も良い様子。難敵明治相手だけに、先発に中継ぎに…と大車輪の登板となると予想。どこまで踏ん張れるかがカギとなりそう。

 

勢いそのままにー明治

ここまで7試合を終え6勝1敗と勢いを見せる明治。しかし、6勝中5試合が2点差以内の勝利とかなりの接戦となっているがきっちりと勝ちきれているのが今季の明治の強さ。

接戦をモノにする要因として大きいのが上原・柳両投手。防御率はそれぞれ1.73、1.74と好調を保っている。慶応は前述した通り6校中1位の得点を誇っているだけに、どこまでこの両投手が粘れるかが勝敗のカギとなるであろう。

打線では、対東大1回戦で通算最多安打記録を更新した高山俊選手が好調。打率は.433、13安打でクリーンナップにチャンスを繋ぐ役割をしっかりと果たしている。佐野・小倉・竹村選手も3割超えでチャンスをものにしている。奮起を期待したいのが菅野選手。打率は.158と低迷しているが、4年のラストシーズンもあと2カード。4番としての意地を見せたい。二塁打の通算最多記録まであと1本と迫っているだけに、何とか達成したいところ。

優勝の行方はいかに!今シーズンの最大の山場をお見逃しなく!

 

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