【東京六大学野球】2015年秋季リーグ第7週展望

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六大学野球第7週.001

2015年秋季リーグも残すはあと2週。今週は法政ー明治、立教ー東大が最終カード。優勝が懸った試合、4年生の最終試合、勝ち点が懸った試合…など見どころ満載です。

法政ー明治

・通算対戦成績

法政:195勝   明治:211勝   引き分け:25

春2位法政、4位明治のカード。先週に引き続きの連戦となる両チーム。通算記録では明治が上回っているが果たして。

最後の意地を見せつけたい−法政

前カードの対早稲田戦では1・2回戦とも粘ったものの惜しくも敗戦。2回戦では先制しながらも逆転負けを喫した。現在立教と並ぶ4位ということで、このカードの勝敗次第では昨年秋以来の5位となる可能性があるだけに、何としても勝利したいという気持ちは高いはず。

打撃は好調で、10/19終了時点で打率上位10人に6校中最多の4人が打率3割超えでランクイン。牽引するのは主将の畔上選手。ここまで今シーズン11試合連続安打で6校中最多の17安打を放っている。また、若林・蔵桝選手といったラストシーズンの4年生が中心となってチームを勢い付けているところには引き続き注目。

一方投手陣は苦しんでいる。秋から輝きを放っている菅野投手も、対早稲田戦では負け投手となってしまった。失点52は6校中ワーストの記録となっているように、投手陣のデキが勝敗の大きなカギを握っている。2番手以降の投手の核も現状居ないところだが、これが今シーズン最終カード。来年に向けても総力戦で勝ちを掴みに行きたいところ。

38回目の優勝に向けてー明治

対慶応戦では1回戦で敗北しながらも、2・3回戦では明治らしさを発揮し、逆転で勝ち点を奪取し現在1位。この法政戦で勝ち点を挙げれば38回目の優勝を自力で掴むことができるだけに、是が非でも勝利したい気持ちは強いはず。

ここまで8勝2敗という成績を残している明治だが、チーム内での打率トップの高山俊選手が対慶応戦で骨折というアクシデント。唯一の打率3割超え、得点もチーム内1位という主軸が出場できるか微妙な状況となっている中、どう戦っていくかがポイント。対慶応戦で3試合で2本のホームランを放った佐野恵太選手や通算2塁打最多記録に並んだ菅野選手の活躍に期待。

投手陣は6校中最小失点の24失点で好調。上原健太・柳裕也両投手の好投が光る。当然この法政戦での登板も見込まれるが、明治は3週連続での試合だけにどこまで両投手が投げられるかがカギ。特に柳裕也投手は月曜日の対慶応3回戦で122球の熱投を見せたこともあり、ベストパフォーマンスを発揮できるかどうか。

 

立教ー東大

・通算対戦成績

立教:291勝   東大:83勝   引き分け:12

春5位立教、6位東大のカード。立教は連勝すれば4位の可能性もあり、2季連続の5位は避けたいところ。東大は今季勝ち点を奪う最後のチャンス。

4番の活躍がカギー立教

現在1位の明治、3位慶応から勝利を挙げているものの、勝ち点を奪うに至らず4位の立教。

その原因は様々考えられるが、1つは打線。チーム打率は.189と6校中ワーストとなっており、なかなかチャンスを作れていない現状。規定打席に達しているのが笠松・佐藤拓也・大城の3選手とメンバーを固定できていないこともあるが…。唯一3割超えをしている笠松選手がやはり攻撃のカギ。対法政戦1・2回戦では無安打だったものの、3回戦では久々のマルチヒットで勝利に貢献。今季初カードとなった対慶応戦のような爆発力を見せられるか。

投手陣はエースの沢田圭佑投手が復活してきたが、それでも防御率が2.38とベストにはまだ届かないといったところ。もちろん沢田圭佑投手だけでなく、ラストシーズン斎藤俊介投手の粘りも必要。田村投手もベストパフォーマンスを発揮できているとは言えないという苦しい台所事情の中、東大相手といえども投手陣がどれだけのピッチングを見せられるかが大きなカギ。

 

勝ち点のチャンスも近いー東大

 

前カードの対明治戦では1回戦1−2、2回戦0−2とほんの僅かな差で勝利を挙げられなかった東大。あと1点が非常に遠かったが、上位校相手でも十分に戦えるというところを証明した格好。今シーズンラストの立教戦で勝ち点を狙う。

打線を引っ張るのは主将の飯田選手。自身初のシーズン10安打を放ち、打率も.286とキャリアハイの成績。主将の活躍でチームを勢い付けている。飯田選手に続いて、打率が1割台の楠田・田中・山本克志3選手がどこまで活躍できるか。チャンスを作れていないわけではないため、中軸に当たりが出てくるようになると一層得点のチャンスが増す。

投手陣の注目は、やはり宮台康平投手。現在防御率0.86で6校中1位という成績。対立教戦での好投も当然注目。最優秀防御率を十分に狙える位置にいることは間違いない。前回登板の対明治戦では7四死球と制球に苦しんだ点が、この1週の間にどれだけ修正できているかがポイント。東大の「継投作戦」が対明治戦ではかなり効果を見せたので、柴田・三木・白砂投手といった選手たちの粘りがあれば、勝ち点を獲れるチャンスも大いにあるはず。

 

東京六大学野球2015秋もいよいよ大詰め。優勝が決まるのか、それとも・・・明日からの試合に是非ご注目ください!

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