【東京六大学野球2015】秋季リーグ第2週の試合結果

2015秋季

東京六大学野球2015秋季リーグは第2週。法政、明治が今シーズンの開幕戦を迎えました。試合結果と回顧です。

法政−東大

1回戦

●法政2−5東大○

勝利投手:宮台 敗戦投手:熊谷

本塁打:法政−蔵桝1号ソロ、若林1号ソロ

法政大学が1回、2回とそれぞれホームランで先制、追加点でリード。このままの勢いで押し切るかと思われた3回裏、タイムリーと内野ゴロで逆転。4回にピッチャーの宮台選手が自らを援護する2点タイムリーを放ち、リードを広げた。宮台選手の後を引き継いだ柴田投手も危なげない投球で法政大学打線を抑え、見事勝利。今年の春季リーグ5月23日の対法政大学以来の劇的な逆転勝利で初戦をものにした。

2回戦

●東大4−6法政○

勝利投手:浅野 敗戦投手:山本俊

本塁打:法政−柴田1号3ラン

1回戦の勢いそのままに、東大が初回に先制、続く2回にも2点追加で3点リード。法政も2回裏に1点返すも、東大が4回表に1点追加し、「これまでの東大とは一味違う」と言わんばかりの試合を展開する。しかし、5回裏、タイムリー等で2点返され、さらに柴田選手の3ランを浴び逆転を許す。法政大学は6回から登板した青木勇人投手が東大打線を無安打に抑え、勢いのあった東大打線に反撃を許すこと無く、押し切り1勝1敗のタイに持ち込んだ。

 

3回戦

○法政10−1東大●

勝利投手:熊谷 敗戦投手:白砂

本塁打:法政−蔵桝2号ソロ、金子凌1号ソロ、大西千1号ソロ

1勝1敗で迎えた3回戦。意地でも負けられない法政が初回に3点先制し、その後も追加点を積み重ね、東大を圧倒。勝ち点が欲しい東大も6回裏に主将の飯田選手のタイムリーで1点返し、その後も満塁のチャンスを2度迎えるも無得点に終わる。法政:熊谷投手が8回を1失点に抑え、打線は14安打10得点と法政らしさを発揮し東大に勝利した。

 

回顧

春2位の法政と6位の東大のカード。1回戦で法政が初回、2回に点を奪った時には、春のようにはならないか…と思われたが、東大が投打とも奮起し逆転勝ち。危なげない勝利に1回戦の早稲田を苦しめた力は本物だったと知らしめた。2回戦でもリードしていたが、5回裏、継投したいタイミングで継投できなかったことが大きく響き敗北。3回戦は野手・投手ともに2回戦までの疲労もあったか、1回戦ほどのパフォーマンスが出せていなかった印象。

法政大学はまさかまさかの1回戦逆転負けから、2回戦以降は負けられないという意地を見せ、2回戦で逆転、さらに3回戦を大勝とした。特に3回戦は何が何でも勝つという意志が全面に出た試合だった。蔵桝選手は3試合で11打数6安打2本塁打と法政大学打線の中軸として活躍を見せた。

明治ー立教

1回戦

○立教4−1明治●

勝利投手:田村 敗戦投手:星

本塁打:立教−田中和1号ソロ

立教=田村投手、明治=柳投手が先発。立教;田村投手は2回に失点。しかし、その後は再三ピンチを迎えるも要所を締め、8回まで1失点。明治:柳投手は6回までフォアボールのみで、7回の田中和選手からホームランを浴びるまでは立教打線を無安打に抑えるという投手戦となった。沈黙をしていた立教打線が9回表に逆転し、9回裏明治が追い上げるも何とか抑え勝利。立教はチャンスが少ないながらも、そのチャンスを活かせたが、明治は12安打で2得点と拙攻が目立ってしまった。

2回戦

○明治4−1立教●

勝利投手:上原 敗戦投手:斎藤俊

本塁打:明治−菅野1号2ラン 立教−田中和2号ソロ

2回戦も1回戦に続き投手戦の様相を呈したが、明治4番の菅野選手の2ランホームランで先制。6回にも追加点を挙げ、昨日よりもチャンスは少ないながらも得点を重ねた。対する立教大学は1回戦に続き攻撃が苦戦。7回に田中和基選手の2試合連続のホームランで1点を返すも、上原投手に7回3安打、星投手に2回無安打と、明治の投手陣に連勝を阻まれてしまった。

3回戦

●立教3−5明治○

勝利投手:柳 敗戦投手:田村

本塁打:立教−鈴木1号2ラン 明治−坂本1号2ラン

投手戦が続いた1,2回戦に続く3回戦。明治が初回から先制点、その後2回に追加点を挙げ、1回戦で苦戦した田村投手をマウンドから引きずり降ろす。3回にも追加点を挙げ立教大学を引き離し、優位に試合をすすめる。明治:柳投手が好投を続けるが、立教は7回に田中和選手のタイムリーで1点返し、さらに8回主将の鈴木選手の2ランで2点差まで詰め寄る。柳投手が降板し、星投手が登板するが連打を浴び、立教が満塁のチャンスというところで上原投手が登板。ピンチを乗り切り、9回も抑え明治が凌ぎ切って勝ち点1を手にした。

回顧

 

春4位明治と春5位の立教のカード。両チームとも投手が活躍。1,2回戦とも緊迫した投手戦が続いた。立教は大黒柱の沢田圭佑投手を欠く中、田村・斎藤俊投手で試合を作った。しかし、打線が明大投手陣を前に沈黙が続き、終盤で追い上げるも及ばず…という3試合となった。先制点を取り主導権を握れるかどうかが今後のカギ。第1週で3試合連続ホームランを放った笠松選手が1回戦で気迫のスライディングを見せた際、負傷してしまったためか、2・3回戦には出場していなかったのが気になるところ。3試合連続で打点をマークした田中和基選手、スタメンマスクではなかったものの、主将の意地を見せた鈴木選手の活躍が光りました。

一方の明治大学は大学日本代表に選ばれた上原投手、柳投手が牽引。特に上原投手は2回戦3安打1失点、さらに3回戦ではピンチの場面できっちり抑えて勝利をもたらしました。打線は拙攻が目立った1回戦でしたが、2回戦、3回戦ではチャンスをモノにし、しっかりと修正をかけてきました。開幕カードということで、これからの試合でエンジン全開となるかどうか。

また、最多安打記録がかかる高山俊選手は3試合14打数7安打で通算124安打。歴代3位の記録となっています。最多安打記録まであと3本、記録更新まであと4本ということで記録にも注目です。

2カードとも3回戦にもつれる大接戦。秋季リーグは第2週を終えたばかり。まだまだ優勝争いははじまったばかりです!

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