【東京六大学野球】2015秋季リーグ第3週の試合結果

2015秋季

東京六大学野球2015秋季リーグは第3週を終え、全校が2カードを戦い終えました。優勝争いにも重要な試合が続きますが、結果は果たして。※順位表は下部にあります。

早稲田−明治

1回戦

○明治6−4早稲田●

勝利投手:齊藤 敗戦投手:吉永

本塁打:早稲田−茂木1号3ラン

明治大学が初回、高山選手が通算125本目となるヒットを放ち、3番の竹村選手が返すという理想的なプレーで先制点を挙げる。3回にも2点を追加し、試合を優位に進める。早稲田は明治:上原投手の前に凡打を重ね、なかなかチャンスを作れず、明治のペースに。明治が6回にも1点追加し、勝負ありかと思われた8回裏。上原投手が若干崩れたところでヒットが繋がり1点返すと、3番茂木選手が今シーズン初ヒットが値千金の同点3ランとなり、土壇場で同点とした。9回に両チーム無得点で今シーズン初の延長線へ。11回表、明治:坂本選手が放ったレフトへの鋭い打球をレフトが後逸してしまい、その間に2人が生還し、これが決勝点となった。早稲田は先発の吉野投手の7四死球をはじめ、明治に計12個の四死球を与え試合を作れなかった。

2回戦

●早稲田2−3明治○

勝利投手:柳 敗戦投手:大竹

1回戦では安打が出ず苦しんだ早稲田は初回茂木選手のタイムリーで先制する。しかし、明治もその裏すぐさま追いつきリードを許さない。3回裏、明治:高山選手が歴代最多記録に並ぶ通算127安打を放った流れから、菅野・佐野両選手のタイムリーで2点勝ち越す。早稲田はチャンスを生かせない場面もあったが、6回表に犠牲フライで1点返し、その差を1点とする。だが、反撃もここまで。明治:柳投手の2番手として登板した齊藤投手が2回を1安打に抑え1点のリードを守り切って明治が勝利した。明治は2連勝で勝ち点を2とした。

回顧

春1位の早稲田と4位明治のカード。1,2回戦とも1〜2点を争う接戦となった。東大戦で苦戦した早稲田はこの早明戦でも苦戦。1回戦では投手陣が12四死球と試合を作れなかった。打撃は明治の投手陣を前に苦しんだものの、徐々に安打も出始めたのは収穫。残り3カードで春季リーグを髣髴とさせる試合を展開できるか。

一方明治は終始優位に試合を展開。2試合で1イニングも早稲田にリードを許すこと無く2連勝を挙げた。2連勝で早稲田に勝利したのは昨年の秋シーズン以来。上原・柳の日本代表投手はもちろん、リリーフで登板した齊藤投手が早大打線をしっかりと抑え役割を果たした。打っては、記録に注目が集まる高山選手、そして3番に座る竹村選手、5番の佐野選手の上位打線が活躍したことが2連勝の大きな要因となった。

法政ー慶応

1回戦

○慶応9−3法政●

勝利投手:三宮 敗戦投手:熊谷

本塁打:慶応−山本泰1号ソロ、岩見1号3ラン、山本瑛1号ソロ

法政−若林2号ソロ

慶応=三宮投手、法政=熊谷投手が先発。慶応は2回に先制を挙げるとその後も追加点を挙げ、4回までで5点リードで試合を優位に進める。対する法政は三宮投手に抑えられてきたが、4回裏若林選手の2号ソロで1点返すとその次の回森川選手の2点タイムリーで2点差まで詰め寄る。しかし、慶応は7回表、代打の2年生岩見選手の3ラン、続く代打の山本瑛大選手の2者連続ホームランで4点を追加し、法政を突き放し、そのまま押し切った。

2回戦

○法政4−1慶応●

勝利投手:菅野 敗戦投手:加嶋

本塁打:慶応−横尾2号ソロ

2回戦は一転して法政のペース。2回に集中打を放ち先制すると、5回に4番金子選手の2点タイムリーで追加点。さらに6回に若林選手のタイムリーでリードを広げる。投げては1年生の菅野投手が好投。初回、慶応:山本泰寛に2塁打を浴びるも後続を抑え、その後7回に横尾の2号ソロが出るまではノーヒットに抑え、9回を3安打1失点の完投でリーグ戦初勝利を挙げた。慶応は前日14安打の打線も、2回戦では沈黙が続いた。

3回戦

○慶応8−5法政●

勝利投手:加藤拓 敗戦投手:玉熊

本塁打:慶応−山本泰2号ソロ、横尾3号満塁、山口1号ソロ 法政−畔上1号2ラン

法政が昨日の勢いそのままに、初回から先制点を決める。3回に慶応:山本泰寛のホームランで追いつかれるも、その裏主将の畔上の1号2ランで慶応を突き放す。このまま法政が押し切るかに見えた直後の4回。慶応の代打=清水翔太のタイムリー、押し出しで同点とすると、3番横尾が満塁ホームランを放し、一気に法政を突き放す。5回にも1点を加え、慶応のペースに。7回裏に法政は1点を返すが反撃はここまで。1回戦を髣髴とさせる一発攻勢で法政に勝利し勝ち点を獲得した。

回顧

春2位法政と春3位の慶応のカード。1回戦は代打起用がズバリ的中し快勝した慶応。2回戦では3安打1得点といいとこなしだったが、見事3回戦では1回戦のような力を見せつけた形になった。今シーズンの慶応はやはり「一発」に強みがある。1番山本泰寛、3番横尾、4番谷田がそれぞれ2本以上ホームランを放っており、上位打線の勝負強さがチームの流れを作っているように見える。また、代打でホームランを放った岩見・山本瑛大両選手も、今後対戦するチームにとっては嫌な存在になりそう。しかし、投手陣は安定感があまりなく、今後の投手陣の活躍が優勝へのカギとなるだろう。

一方の法政大学は慶応の一発攻勢に泣いた形となった。特に、1,3回戦では中盤での大きな一発が痛かった。ここまで主軸となる投手がいないため、投手陣の奮起が今後の勝利には必要。しかし、2回戦で完投した菅野投手は今後注目が集まりそうな予感。打線は、主将の畔上選手が今シーズン初のホームランを放ち、チームにとってはこれから良い流れが来そう。

9/28終了時点の順位表は以下のとおり。

順位
 試合数勝ち点勝率
1明治54102.800
2慶応64202.667
3早稲田42201.500
3法政63301.500
5立教62400.333
6東大51400.200

今週末は第4週。まだまだ混戦の2015年秋季リーグ戦。優勝争いから目が離せません。

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