【東京六大学野球】2015秋季リーグ第5週の試合結果

大学別

東京六大学野球2015秋季リーグは折り返しの第5週。優勝に向けて、記録に向けて…と見逃せない試合ばかりでした!

法政−立教

1回戦

●立教1−9法政○

勝利投手:菅野 敗戦投手:沢田圭佑

本塁打:立教−田中和基3号ソロ

対慶応2回戦で完投した法政=菅野投手と久々の先発となった立教=沢田圭佑投手の投げ合い。2回に立教が田中和のソロホームランで先制するも、なかなかヒットが出ずチャンスが作れない。沢田投手が好投し、投手戦が続くと思われた4回裏。エラー、また犠牲フライとタイムリーで法政が一気に逆転。さらに5回裏、佐藤竜・大西千・森川の3連続タイムリーで4点を追加し沢田を降板させる。8回裏、主将の畔上選手のタイムリーでダメ押し。法政は13安打9得点と大勝。投げては菅野投手が9回2アウトの完投直前まで立教打線を2安打に抑える好投を見せ、2勝目を挙げた。

2回戦

●法政0−3立教○

勝利投手:斎藤俊介 敗戦投手:熊谷

雨で1日空いた後の2回戦。ここまであまり調子が上がらなかった両先発投手の投げ合いだった。両チームヒットは出るものの、要所を締め、意外なことに両チーム無得点のまま試合が進んだ。均衡が破れたのは6回。1回戦唯一の得点を叩きだした田中和基選手がタイムリーを放ちついに1点先制。7回裏には連続押し出しで2点を追加し突き放す。9回にはエース沢田圭佑投手が3人で締め試合終了。斎藤俊介投手は今季初登板となった対慶応2回戦以来の勝利。法政は10安打放ちながらもチャンスであと1本が出ず完封負け。残塁10とホームが非常に遠い試合となった。

3回戦

○立教6−2法政●

勝利投手:沢田圭佑 敗戦投手:菅野

本塁打:立教−佐藤竜1号ソロ

1回戦と同じ先発投手の投げ合い。しかし、1回から立教:笠松選手のタイムリーで1点先制する。法政は前日に続きヒットは飛び出すものの、なかなか点に結びつかない。攻めあぐねている法政に対し立教は6回表、笠松・田中和基のタイムリーで2点追加。さらに今年5月9日の対東大戦以来となるタイムリーを投手の沢田圭佑が放ち、更に2点追加する。8回には佐藤竜のソロホームランでリードを6点とする。だが、法政もタダでは終わらない。最終回に9回裏、大西がタイムリーを放ち1点返すと、相手エラーでさらに1点追加。しかし、ここでゲームセット。法政は前日に続き10安打放ちながらもわずか2得点。残塁12と拙攻となってしまった。

回顧

春2位の法政と5位立教のカード。

立教はこれで4カード目ながらも精彩を欠き勝ち点0で迎えたこのカード。1回戦こそ投打が噛み合わず敗れたが、2・3回戦は立教の2本柱=斎藤俊介・沢田圭佑が好投を見せ、見事勝ち点1を獲得した。要所を締め、反撃の勢いを何とか抑えられたことが大きかった。二人の投手はもちろん、今カードは田中和基選手が3試合連続で打点を挙げ、勝利に貢献。また、笠松選手が3回戦で先制・追加点のタイムリーを放ち、1位タイの14打点とした。この二人の活躍がチームに勢いをもたらしたことも勝ち点を挙げられた要因と言える。

一方法政は拙攻が目立った。2・3回戦で20安打放つも得点は2。残塁22とあと1点が遠すぎた。どこかで点が取れていれば試合の流れが変わる可能性も十分にあっただけに惜しい敗戦となっただけでなく、ここで勝ち点が取れなかったことで優勝の可能性も消滅してしまった。そんな中、主将の畔上翔選手が活躍。3回戦でもヒットを放ち今季9試合連続での安打。また、春季リーグ最終戦からの連続試合安打を10とした。2カード残しながらも大学キャリアハイとなる13安打とラストシーズンで輝きを魅せている。連続試合安打をどこまで伸ばせるかに注目です。

明治ー東大

1回戦

●東大1−2明治○

勝利投手:柳 敗戦投手:柴田

本塁打:東大ー山田1号ソロ

東大は宮台投手、明治はここまで2勝の柳投手が先発。1回表、東大は山田選手のソロホームランでいきなり1点を先制する。この試合まで防御率1.20と安定感のある宮台投手は制球に苦しみフォアボールを与えつつも無失点ピッチングを続ける。しかし4回裏、明治はダブルプレーの間にランナーが生還し1点を返し同点に。だがその後宮台投手が抑えて最小限の失点で食い止める。7回から東大は2番手柴田投手にスイッチ。柴田投手に交代した7回裏、その日ノーヒットだった高山俊選手が3ベースヒットを放ち、通算安打最多記録を128本とした。佐野選手が犠飛を放ち1点勝ち越し。柳投手が1失点15奪三振という圧巻のピッチングで9回を投げきり、何とか勝利を収めた。

2回戦

○明治2−0東大●

勝利投手:上原 敗戦投手:山本俊

東大:山本俊投手が初回、フォアボール絡みでランナーを許し、犠飛で1点を失う。東大はこれまでと異なり、次々と投手を替え試合を展開していった。一方明治:上原投手はフォアボールを与える場面がありながらも、東大打線をしっかりと抑えた。4回表に明治が犠飛で1点を追加するが、その後は得点を奪えず。東大もチャンスらしいチャンスを作れず2試合連続の完封負けとなった。

回顧

春4位明治と6位東大のカード。

明治はここまで派手さは無いものの着実に勝ちを重ね、1敗という成績。4勝中3試合が2点差以内ということで、今カードも東大相手に苦戦しながらもきっちりと勝ち越し勝利を収めたところが、今季の明治の強さと言えるだろう。やはり大きかったのは高山俊選手の安打。これでプレッシャーにとらわれること無くプレーができるはず。また、1回戦の柳投手は15奪三振と圧巻の投球を見せたことも今後にとっては心強い材料となった。

東大は前カードに続き、非常に惜しい試合であった。1回戦の宮台投手は6回を自責点0で投げ抜き、防御率は0.86とした。四死球が多かったが、要所を締められたことで試合を作る役割を確実に果たした。2回戦では細かな継投となったが、トータルで2失点というところは今後に繋がる自信となるはず。ただ、投手陣が頑張っているだけに打線の奮起が欲しかったところ。決して追い越せない点数でなかっただけに、今季最後となる立教戦では意地を見せて欲しい。

 

秋季リーグも残り3週!いよいよ大詰めです!秋が深まってきましたが、まだまだアツい試合が待っています!

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