東京六大学野球2015年の秋季リーグもいよいよ最終戦。優勝が決まる早稲田ー慶応伝統の一戦。果たして優勝するのは・・・?
1回戦
○早稲田2−1慶応●
勝利投手:小島 敗戦投手:三宮
本塁打:慶応ー岩見2号ソロ
慶応は三宮、早稲田は小島の投げ合いで始まった早稲田ー慶応戦。早稲田、慶応共に初戦を落とすと優勝が遠のくということもあり互いに譲らない試合展開。小島、三宮共にランナーを背負うも後続を断ち、5回まで両チーム無得点。試合が動いたのは6回。2死満塁のチャンスで回ってきた、今シーズンここまで2安打の川原孝太がタイムリーを放ち2点を先制する。慶応は加藤拓也、加嶋両投手を投入し早稲田に追加点のチャンスを与えない。早稲田2点リードで迎えた9回。完封間近の先発小島から、慶応の代打:岩見が特大アーチを放ち1点差に詰め寄るも後続が倒れ試合終了。早稲田が優勝に王手をかけた一方、慶応は優勝の可能性が潰えた。
2回戦
●慶応0−2早稲田○
勝利投手:大竹 敗戦投手:加嶋
優勝に王手をかけた早稲田は大竹、慶応は昨日に続き加嶋が登板。慶応は1回、四球と盗塁、ゴロの間にランナーが3塁に進むチャンスを迎えるも無得点。その後両投手の好投で3回まで無得点。4回裏にノーアウト1・2塁の場面で早稲田:石井のバント処理を加嶋投手が悪送球した間に早稲田が1点先制する。その直後5回、慶応は満塁のチャンスも無得点。6回裏、2番手加藤拓也投手が満塁の場面で暴投。早稲田が2点目を挙げる。早稲田:大竹投手は危なげない投球で9回を投げきり完封勝ちで早稲田が勝利。6連勝で単独最多の45回目の優勝となった。
回顧
早稲田、慶応共に優勝の可能性を残して迎えた伝統の一戦。1回戦・2回戦共にロースコアの手に汗握る投手戦を繰り広げられた。
1回戦では6試合で2安打と不振が続いていた川原孝太選手が決勝点となる2点タイムリーを放ち勝利した早稲田。辛抱強くメンバーを固定して起用してきた高橋監督の期待に応えた形となった。小島・大竹両投手も見事な投球を魅せ、45回目の優勝、また8年ぶりの春秋連覇を達成した。
一方慶応はここ一番のところで自慢の打線が沈黙。2回戦では今シーズン初の完封負けを喫した。チーム本塁打数19本と最多記録まであと1本というところで幕を閉じた。特に2回戦ではタイムリーによる失点ではなく、どちらもミス絡みの失点だっただけに何とか取り返したいところだったが…。それでも最後の最後まで粘りを見せた4年生の姿は今後にも繋がるはず。
春とは違った形で進んだ早稲田−慶応戦。両チーム4年生が中心のメンバーだっただけに、来年どうなるのかに期待。
これで2015年秋季リーグ全37試合が終了しました。東京六大学野球連盟の創立90周年となった今年は早稲田が2季連続優勝という形で幕を閉じましたが、それだけでなく様々な記録も塗り替えられたシーズンとなりました。今後の東京六大学野球にも期待していきたいところです!
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