2016年秋季リーグが開幕。第1週では明治−東大、法政−早稲田の2カードともに緊張感のある試合が展開されました。第2週では立教、慶應が今シーズンの初戦を迎え、いよいよ6チーム全てが優勝に向けたスタートを切ります。
立教ー法政
対戦成績
立教:155勝 法政:242勝 引き分け:22
今季こそ悲願の優勝をー立教
春季リーグ戦では最終の明治戦で勝利を逃し、1999年秋以来の優勝を果たせず惜しくも2位に終わった立教。あと一歩、というところまで来ているだけに17年ぶりの優勝を果たしたい思いは強いはず。チームを引っ張る主将の澤田圭佑投手は通算21勝と現役最多。春は先発を外れるなど精彩を欠いた部分もあるが、ラストシーズンだけに力が入るところ。同じく4年生の田村伊知郎投手は春の明治戦3連続先発が記憶に新しいところ。今シーズンもエースとしての活躍が期待される。打撃では侍ジャパンに選出された佐藤拓也選手、さらに本塁打数現役最多(8本)の田中和基選手の活躍に期待。
「投」の立て直しがカギー法政
昨シーズンは3位となった法政。今シーズン初戦となった前週の対早稲田戦では2年生の中山翔太選手が3試合で2本塁打含む7安打7打点と大活躍。チームとしても1・2回戦では2ケタ安打を「打」の面は好調な滑り出しだった。しかし、「投」の部分で安定せず、2・3回戦では結果競り負ける形となってしまった。大黒柱の玉熊将一投手の登板が望まれるところだが、対早稲田1回戦で登板した菅野秀哉投手はじめ投手陣のより一層の粘りが求められる。仮にここで勝ち点を落とすと早くも優勝争いから大きく後退するだけに負けられない戦いとなる。
慶應ー東大
対戦成績
慶應:324勝 東大:39勝 引き分け:4
26年春以来の優勝へー慶應
春は初戦の好スタートから優勝まっしぐらかと思われたが、明治・立教に敗れ終わってみればBクラス4位となった慶應。前シーズン4位→優勝となった26年春以来の優勝を目指す。ラストシーズンを迎える不動のエース加藤拓也投手は、前述の立教:澤田圭佑投手に次ぐ20勝を達成し現役2位の成績。一つでも多く勝ち、エースとして六大学のトップとして最後を飾りたいところ。加藤拓也投手はもちろん、他投手陣の活躍が優勝には不可欠。打撃での注目はパワーヒッターの岩見選手。春季リーグ戦では打率3割超え、本塁打4本とその実力を発揮。この秋季リーグでも快音連発なるか。さらに、1年生ながらレギュラー出場を果たしている柳町達選手にも注目。初シーズンながら14安打とチームに大きく貢献。バッティングに要注目。
エース不在でも底力を見せるー東大
大学日本代表にも選出された東大エース宮台康平投手の第1週での登板は無し。エース不在の中、対明治戦では春完封された柳投手から2点、さらに2回戦では一時逆転するなど粘りを見せた東大。負けはしたものの、春の王者を相手に良い試合を見せた。第2週ではエース宮台康平投手の復帰も望まれるが、対明治戦で快投を見せた1年生小林大雅選手や復活した山本俊投手にも注目。一方打撃面では主将の山本克志選手、4番の田口耕蔵選手が本塁打を放つなど徐々に力を見せつつある。分が悪い慶應相手ながらも、勝利を挙げられるか。
いよいよ本格的に優勝争いの様相を呈してくる第2週。是非ご期待ください。
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