東京六大学野球2016年秋季リーグも折り返しの第5週目。ここまで明治が開幕6連勝で単独1位。立教がそれに続く2位となっています。今週は立教−東大、慶應−法政の2カードが行われます。
立教−東大
対戦成績
立教:295勝 東大:84勝 引き分け:12
優勝に向けて落とせない−立教
立教はここまで5試合で4勝1敗勝ち点2の2位。残すは今週の東大、翌週の慶應、そして再来週の明治の3カード。明治が現在無敗で1位ということを考えるとこの東大戦では1敗もしたくはないところ。打撃では1・2番に座る佐藤拓也・熊谷敬宥選手が打率4割超えと好調。打線の流れを生むコンビとして相手にとっては脅威。佐藤拓也選手は通算95安打と、史上32人目の100安打まであと5本と迫っていることもあり注目。また、勝負強い佐藤竜彦選手や飯迫選手の活躍にも期待。一方投手陣はエースの田村伊知郎選手は春ほどの勢いがないのが心配されるが、リリーフとして登板している主将の澤田圭佑投手はここまで無失点、2番手の登板が続く藤田凌司投手も前回登板は6回1失点と立て直した感もあり、投手陣の踏ん張りが今後に向けての勝負のカギとなりそう。
勝利まであと一押し−東大
春季リーグでは3勝を挙げた東大。しかしここまで3カードを終えて勝利はなし。ただ、明治・慶應・早稲田のいずれにもあと少しと思わせる善戦を見せており、勝利にそう遠くはないと感じさせる試合を展開していることも事実。チーム内打率トップの主将山本克志選手の活躍はもちろん、4番の田口耕造選手はここまで若干調子が上がってきていないだけに奮起に期待したいところ。投手陣は1年生ながら踏ん張っている小林投手、山本俊投手も復調しつつある。勝利のためにはとにかくここ一番での投手陣の粘りが不可欠なだけに、投手陣に踏ん張ってもらいたいところ。
慶應−法政
対戦成績
慶應:202勝 法政:198勝 引き分け:24
優勝に向け諦められない−慶應
現在1位の明治に敗れているため、自力優勝は難しくなった慶應だが、ここから3カードを勝利できればまだまだ優勝の可能性はある。最終週を迎える前に優勝が決定してしまう可能性もあるためここ2週が正念場となる。投手陣はエース加藤拓也投手が引っ張る状況。現役単独最多となる通算23勝目をこの法政戦で挙げられるか。しかし、2回戦で登板する投手が固定されていないのが気がかり。優勝の可能性を最大限高めるためには2連勝が必要なだけに2回戦の戦い方がカギ。そしてここまで打線がらしさを見せられていない。チーム打率.216と6校中5番目。打率ランクトップこそ山本瑛大選手だが、慶應らしい豪快さがまだ見られていない。ここからのカードも考え、再度エンジン全開となれば他校にとっても脅威となるだけにきっかけを掴みたい。
連敗脱出なるか−法政
ここまで3カードを終え1勝6敗で勝ち点0という法政。前週で明治に敗れたことで優勝の可能性が途絶えてしまった。残すはこの慶應と東大のカードのみ。優勝の可能性がなくなったとはいえ4年生のラストシーズンということもあり、1つでも多くの勝ちを積み重ねたいところ。打撃での注目は柴田圭輝選手。ここまで7試合連続安打(春季リーグからは9試合連続安打)を記録している。この安打記録を伸ばせるか。また、前週から復帰した、プロ志望届も提出している金子凌也選手のバッティングにも注目。主将の森川大樹選手も張ると比べると本調子とはいかないものの、残り少ない試合だけにチームを牽引する姿を見せたい。投手陣は6校中ワーストの防御率という結果ではあるが、菅野秀哉投手をはじめ慶應相手に食らいつく姿勢を見せたいところ。
いよいよ残りもわずかとなってきた秋季リーグ。今週の戦いも注目です!
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