つい先日開幕を迎えたような気がしていたら気づけばもう残り3週となった2016年秋季リーグ。今週は優勝争い戦線に乗っている4校が激突します。
明治−早稲田
対戦成績
明治:188勝 早稲田:221勝 引き分け:20
春季リーグでは明治が2勝1敗で勝ち点を獲得。
連勝の勢いそのままに−明治
春季リーグでは全チームに1敗しながらも完全優勝という史上初の形で優勝した明治。しかし、今季は慶應、法政、東大と3カード2連勝の6連勝で首位に立っている。それもそのはず、チーム防御率は1.33で1位、打率も.355で1位と攻守ともに他校の追随を許していない成績を残している。打率ランク1位で.500の吉田大成選手を筆頭に、川口選手・渡辺選手も4割超えと打線に勢いをもたらしている。投げては主将の柳裕也投手が春季リーグに続き好調を維持し、24回1/3を投げ自責点3の防御率1.09とチームの絶対的エースとしてチームを牽引、通算300奪三振も達成した。2回戦での登板が続く星知弥投手はやや不安定な面を見せるものの、リリーフで好投が続く齊藤大将投手のバックアップなどもあり投手陣も安定感を見せていて心強い。今季は10連勝の完全優勝なるか。
優勝には勝ち点奪取が必須−早稲田
第3週の対立教戦では接戦となりながらも勝ち点を落とす結果になったが、翌週第4週の対東大戦では立て直し2連勝。残るカードはこの明治戦と慶應戦の2カードで、このカードを落とすと優勝の可能性も同時に消えるだけに早稲田は何としてもこのカードを取りたいところ。投手陣は4年生の竹内諒投手が、初戦の対法政戦での悔しい投球から立て直し復調の兆し。対東大戦では3安打完封の投球を見せた。春は対明治3回戦で1回1/3でKOされているだけに春の借りを返せるか。打撃では八木健太郎選手が対東大1回戦で今季の連続試合安打が途切れたもののチーム打率トップ。1番バッターとしてチームを勢いづけられるかがカギ。さらに、主将の石井選手も本塁打2本を含む打率.379と主軸としてチームを引っ張るだけでなく、春は不振に喘いだ中澤選手も今季はここまで打率.296と復調しつつあるだけにこの4年生2人が活躍できると勝利も近づくはず。
立教−慶應
対戦成績
立教:160勝 慶應:250勝 引き分け:25
再びエンジン全開で−立教
前週の対東大1回戦では今季勝利がなかった東大に延長戦の末敗戦。2回戦も追いつかれたものの、そこから立教の意地が見られ、3回戦では完勝した。残りの2カード、優勝に向けて立て直せた印象。好調なのは通算100安打を達成した佐藤拓也選手。対東大戦では2・3回戦と4打数3安打で大当たり。トップバッターとしてチームの流れを呼び込む存在として活躍を見せる。また、打点12で現在打点トップの佐藤竜彦選手、同じく4年生の田中和基選手の更なる奮起にも期待したいところ。投手陣はエースの田村伊知郎投手は東大戦3回戦で投打に渡る活躍を見せた。そしてリリーフエースとして主将の澤田圭佑投手も気迫あふれる投球を見せ、チームを自らの姿勢で牽引している。ただ、カギとなるのは2回戦。3試合登板している藤田凌司投手がどこまで踏ん張れるか。2回戦も最小失点で乗り切ることができれば優勝の可能性をグッと引き寄せることができる。明治の勝ち負けにもよるが、勝ち点奪取できるかがポイント。
ここが正念場−慶應
東大に連勝して始まった今季だったが、その後明治・法政と3連敗を喫してしまった。後がなくなった慶應だったが、2連勝で法政から勝ち点を奪取し優勝の可能性を残した。早稲田と同様、この立教戦で勝ち点を落とすと優勝の可能性が消えるだけに今週が正念場と言える。打撃では山口選手が法政戦2回戦で1試合2本のホームランを放つなど本塁打数は現在1位(4本)、打率ランクも4位タイと好調。そして4番に座る山本瑛大選手も今季は7試合連続安打継続とクリーンナップを務める2人が攻撃の原動力となる。また、1年生の柳町選手も徐々に調子を上げてきている印象で、スタメンマスクを被る郡司選手とともに1年生の活躍にも注目。通算23勝目を挙げた加藤拓也投手の登板が予想される1回戦を取れるか取れないか、ここが大きなカギとなるだろう。
今週の結果次第で優勝争いに非常に大きく関わってきます。かなり肌寒くなってきましたので観戦の際は風邪を引かないよう暖かくしてお出かけください。
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