2016年春季リーグも後半戦の第6週。第2週〜第5週まで、3回戦に突入するカードが毎週出て混戦模様。1位の明治こそ勝ち点3で一歩抜けだしているが、2〜4位までそれぞれ勝ち点2ずつということでまだまだどのチームにも優勝の可能性がある状況。今週の結果次第では大きく変わってくるだけに今週のカードには是非注目を。
早稲田ー明治
対戦成績
早稲田:220勝 明治:186勝 引き分け:20
復活のきっかけを掴みたい−早稲田
昨年はリーグ戦で年間3敗だった早稲田が今季は大苦戦。3カードを終え勝ち点1で3勝4敗。前週の対法政戦では、初戦こそ競り勝ったものの2・3回戦では完敗。特に、投手の3本柱=大竹・竹内・小島の3投手が崩れてしまったのが痛かった。大量点を奪う展開になかなか持ち込めてないだけに、まずは投手の復調が待たれる。打撃では、立花選手が打率3割8分1厘とチーム内唯一の3割超え。ただ、スタメン出場している多くが2割台、吉見・中澤両選手が打率1割未満と厳しい状況。少ないチャンスをものにできるかがカギ。優勝の可能性は遠のいてしまったものの、可能性は0ではないだけに現在1位の明治相手といえどこれ以上負けられない。
優勝に向けて一直線−明治
今季の1カード目で久々に東大に1敗を喫し、若干の暗雲が立ち込めたものの、その後の法政、慶應と振り返れば3カード連続で勝ち点を挙げ単独首位。唯一完全優勝の可能性を残しているチームとなった。チームを引っ張るのは4年生。打率.333の吉田大成選手、打点現在1位の10打点を記録する佐野恵太選手、前試合で4打数4安打と勝利に貢献した牛島将太選手、それからキャプテンでエースの柳裕也投手といった4年生が主軸となって活躍している。引き続きこれら4年生を中心に、3年生以下の選手たちもこの勢いに乗ってこれると勝利がグッと近づく。このカードで勝ち点を挙げると勝ち点4で優勝に王手をかけられる。
慶應−立教
対戦成績
慶應:251勝 立教:158勝 引き分け:25
勢いに乗って行きたい−慶應
1カード目の法政には完勝したものの、2カード目の明治には大敗を喫した慶應。悪い流れを引きずらず、3カード目の対東大では慶應らしい畳み掛ける攻撃で勝利。2試合で25安打を放ち、爆発力を改めて示した。その勢いのまま行けるかどうか。東大戦2回戦では岩見選手がソロホームラン2本、タイムリーも放ち4打数3安打4打点と爆発。また1年生の柳町選手も2試合で5安打と当たりを見せ、現在.367(打率ランク4位)の好成績を残している。本塁打3の沓掛選手ももちろん打撃の要として注目。投手はやはり加藤拓也投手が要。5試合を投げ41回を自責点2と素晴らしい投球を続けており、防御率のタイトルも十分狙える位置に。ただ、2番手以下の投手に若干不安あり。4試合登板の清水洋二郎投手が防御率4.85、3試合登板の小原大樹投手も3.00と2回戦以降の投手陣の確立が急務。勝率も優勝に際して重要なファクターとなるだけに踏ん張りに期待したいところ。
優勝の足がかりに−立教
前週対東大戦では、1回戦で宮台投手の前に完封負けを喫した立教。しかし2回戦では15−0、3回戦では8−2ときっちりと勝利。残り2カードが現在2位の慶應、現在1位の明治ということで、この2カードを勝ち切ることが出来れば優勝の可能性が残されている。打撃では田中和基選手が東大3回戦で本塁打を放つなど打率.333でチームを牽引。また佐藤竜彦選手も打点11と立教勝利に貢献している。さらに、東大戦以前は3安打と不振であった高田選手も東大戦で5安打を放ち打率を3割に乗せるなど打線に勢いが出てきた。一方の投手陣。ここ2試合無失点と好調の田村伊知郎投手は勝利への大きなカギを握る。さらに、リーグ戦初先発となった黒萩投手も7回1失点と良い内容だっただけに今回も期待したいところ。あとは東大相手に敗戦投手となったエースの澤田圭佑投手の立て直しがどうかというところにも注目。このカードを落とすと優勝が遠のく大事な試合だけに立教としても負けられない。
2カードともに激戦が予想される第6週。是非試合の行方にご注目ください。
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