東京六大学野球2016年春季リーグ展望

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2016春.001東京六大学野球連盟創立90周年であった2015年シーズンも終わり、早くも2016年春季リーグの開幕が迫ってきました。振り返ってみればドラフト指名された選手が8名も居たという実力のぶつかり合いとなっていました。2016年シーズンはどのような結果が待っているのでしょうか…?2016年春季リーグの展望を行います。

 

早稲田大学(昨年春1位、秋1位)

高橋広新監督のもと、終わってみれば春秋連覇。さらに全日本大学野球選手権を制し、明治神宮大会でも準優勝とあと一歩のところで4冠達成を逃したという成績を残した早稲田。もちろん狙うは昨年春、秋に続く三連覇。主軸はキャプテンで1年生次から出場している石井一成選手と中澤彰太選手。昨年のスタメンが大きく入れ替わり、リーグ戦の経験が豊富なこの2人が引っ張っていけるかがカギ。とはいえ、昨年の新人戦で春秋準優勝を遂げていることから層の厚さはあると見て良いはず。投手陣は昨年の躍進に大きく貢献した大竹、小島両投手を始めとした盤石な布陣で挑む。「打」でどこまで太刀打ちできるかが大きなポイントとなるだろう。

 

明治大学(昨年春4位、秋2位)

昨年春は優勝候補とされるもまさかのBクラス。一転して秋は優勝した早稲田に唯一2連勝で黒星を与えたものの法政大学に敗れ2位という結果に。今季は早稲田同様、プロ野球阪神で活躍中の高山俊選手を始めとした主力選手が大きく入れ替わる点がカギ。主将の柳裕也投手と規定回数には届いていないものの星知弥投手の両投手の出来に注目。明治の投手陣の女房役=坂本選手(現:阪神)が抜けた影響がどう出るか。攻撃面では4年生の吉田大成選手、佐野恵太選手はもちろん、昨年秋打率3割の成績を残した竹村春樹選手にも注目。早期にスタメンが固定→活躍できるかがポイントか。

 

 

慶應義塾大学(昨年春、秋3位)

昨年は春、秋ともに3位という成績に終わった慶應義塾大学。春秋ともに対早稲田戦で連敗という形で早稲田に優勝を与えてしまったリベンジを今年は果たしたいところ。横尾(現:日ハム)と谷田(現:JX ENEOS)という主軸が抜けたが、主軸のみならず今年4年・3年となる選手を含めた昨年秋のホームラン攻勢などリーグ戦で実績を残す選手がいることが心強い。キャプテンの重田清一選手、秋2本のホームランを放った山口翔大選手ら4年生、代打で衝撃的なホームランが印象的だった3年生岩見雅紀選手など昨年秋に続いて打撃面は注目。投手陣は4年生の加藤拓也選手が大注目。乱れる場面もあるが、通算防御率1.90の実力は4季ぶりの優勝には欠かせないところ。加藤投手が登板しない2戦目の戦い方がカギとなるはず。

 

立教大学(昨年春5位、秋4位)

2014年秋シーズン開幕8連勝から優勝を逃したことから、2015年こそは…という期待もあったが5位、4位とまさかのBクラスで終了した立教大学。注目は主将で4年目のシーズンを迎える澤田圭佑投手。この3年間で18勝と現役選手の中でトップの勝ち星。昨年後半はさすがに大車輪の活躍での疲労もあったか、なかなか思うような試合運びとならなかったが、最終学年の今年こそはキャリアハイの成績を残したいところ。攻撃面では佐藤拓也選手を筆頭に、昨年秋大ブレイクした田中和基選手や途中の故障離脱が痛かった笠松悠哉選手など経験豊富な選手が揃っている。投打が噛み合えば平成11年秋以来の優勝も。昨年は2点差以内の敗戦が多かったこともあり、接戦をものにすることができるかがポイント。

 

法政大学(昨年春2位、秋5位)

春は2位で秋こそ早稲田の優勝を食い止めるか?と期待されていたものの、まさかの5位。春は東大の連敗記録をストップさせる敗北があったが、秋も敗北を喫しイマイチ波に乗り切れなかった印象。今年は是が非でも昨年以上の成績を残したいところ。打での注目は昨年シーズンを通して出場した柴田圭輝選手やプチブレイクした金子凌也選手、1年生ながら活躍した大西千洋・川口凌選手など今年の活躍を期待したいところ。投手陣は昨年全体的に安定感が無く、試合を作れなかったパターンも多かった。今年は1年生ながら2勝を挙げた菅野秀哉投手に注目。投打の噛み合いが上位進出のポイント。

 

東京大学(昨年春、秋6位)

昨年春は94連敗を止める劇的な勝利、さらに秋にも1勝と大躍進となった東京大学。今年こそは勝利、そして勝ち点奪取が目標か。オープン戦こそ思ったような成績とはいかないものの、チーム力を活かしていきたい。昨年主将の飯田選手が抜けたことは大きな穴となりそうだが、主将=山本克志選手や4年生の喜入友浩選手、田中朗士選手、その他柴田選手など昨年もリーグ出場していた選手も多く、経験値では他校にも劣らないものがある。投手陣では昨年秋の半ばまで絶好調だった宮台康平投手がやはり注目。また4年生の速球派=山本俊投手にも期待。チャンスを活かすことができれば3シーズン連続の勝利、また勝ち点というところも見えてくるだろう。

 

開幕は4月9日(土)!開幕日では学生は応援席無料ということで新入生、また在学中の学生の皆さんは是非神宮球場へ!

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