【2016年春季リーグ】第7週の試合結果

2016春季

東京六大学野球2016年春季リーグ戦は明治・立教・法政・東大の4校がそれぞれ最終カードを迎えました。優勝、そして勝ち点が懸った白熱した試合が繰り広げられました。

明治ー立教

1回戦

●立教0−2明治◯

勝利投手:柳 敗戦投手:田村

勝ち点を挙げた方が優勝ということで互いに初戦を落とせない試合。防御率0点台の明治=柳・立教=田村の両投手の投げ合いで試合開始。エースの登板とあって両チーム3回まで無得点。試合が動いたのは4回。明治が四球・安打でチャンスを広げると、立教田村投手の暴投で大きな1点を先制する。追いつきたい立教だが、明治=柳投手の前になかなかチャンスを作れない。立教が攻めあぐねる中、明治は6回、佐野恵太のヒットをきっかけに犠飛で1点を追加。柳投手が完投し、被安打4、四死球1、8奪三振で立教打線を完封。先勝し優勝に王手をかけた。

2回戦

●明治2−5立教◯

勝利投手:田村 敗戦投手:星

本塁打=明治:5号ソロ、立教:佐藤竜3号3ラン

優勝まであと1歩の明治は星投手、立教は昨日に続き田村投手が先発。先制は明治。2回表、吉田大成選手のタイムリーヒットで1点を先制する。投げては星投手が4回まで立教打線をパーフェクトに抑える。しかし、5回裏、田中和基選手にこの日の初ヒットを打たれると、さらに熊谷選手にもヒットを打たれ同点に追いつかれる。悪い流れを断ち切った立教は、6回裏、2本のヒットから迎えた佐藤竜彦選手に勝ち越しの3ランホームランが飛び出し、ついに立教が勝ち越し。8回にも1点を追加する。このまま終わるかと思われた9回。2アウトとなりあと1人というところで、明治=牛島将太選手のソロホームランで1点を返す。さらにヒットでチャンスを広げるも澤田圭佑投手が凌ぎ切り立教が勝利。1勝1敗で優勝は3回戦での決着となることに。

3回戦

●立教1−3明治◯

勝利投手:柳 敗戦投手:田村

互いに1勝ずつ挙げ、勝った方が優勝となる3回戦。明治はエースの柳投手、立教はなんと3連投となる田村投手が先発。チャンスを作ったのは立教。1回戦で苦戦した柳投手から毎回ヒットを放つも、チャンスで攻めきれず、柳投手の好フィールディングなどもあり得点を挙げられない。一方の明治も3連投となる田村投手を前になかなかチャンスを作れない。均衡を破ったのは明治。6回、この日2番での出場だった逢澤選手のタイムリーで1点を先制する。しかし7回表、立教もチャンスを作り、投手の田村選手の自らのタイムリーで同点とする。その裏、田村投手が死球でランナーを出し、さらにヒットでチャンスを広げられる。好投を続ける柳選手の打順で明治ベンチが動き、代打は宮崎選手。バットを折りながらもセンター前に運び1点勝ち越し。さらに加勢選手のタイムリーで2点を勝ち越す。反撃したい立教だったが明治の継投の前に無得点。明治が勝利し38回目の優勝を果たした。

明治は珍しい完全優勝

通算38回目の優勝となった明治大学。今季は6校中最多の16試合戦い、16試合10勝5敗1分で、全チームから勝ち星を奪う完全優勝であると同時に、全チームから1敗するという戦後初の珍優勝記録となった。

 

法政ー東大

1回戦

●法政1−4東大◯

勝利投手:宮台 敗戦投手:玉熊

法政は玉熊投手、東大は宮台投手の投げ合いで試合開始。2回、法政がヒットからチャンスを広げ、清水雄二選手のタイムリーで先制点を挙げる。宮台投手は四球を出し、ヒットを打たれながらも要所を抑えたピッチング。法政の玉熊投手も序盤こそ攻め込まれるも無得点に抑える。しかし6回裏、東大が相手エラーで出塁すると、山本克志選手のタイムリーで同点とし、さらに田口選手の2点タイムリーでこの回一挙に逆転する。8回には宮台選手のタイムリーで追加点を挙げリードを広げる。宮台投手は9回まで投げきり、被安打8、四死球7ながらも1失点で完投勝利。東大は11年半ぶりの1シーズン3勝。宮台投手も今季2勝目とした。

2回戦

●東大4−10法政◯

勝利投手:菅野 敗戦投手:柴田

法政は菅野投手、勝ち点をかけた東大は柴田投手が先発。昨日の悔しさを晴らすように、法政は初回から、柴田選手のタイムリーなどで2点を先制。2回、3回と計7点をリードし試合を優位に進める。反撃したい東大は4回、山本克志選手、田口選手の連打からチャンスを作ると内野ゴロの間に1点を返す。だが、5回にも2失点し試合の流れを引き寄せられない。その中でも、6回表1死満塁からタイムリーなどで3点を返す。しかし、法政も負けじと7回に追加点を挙げ、終わってみれば16安打10得点で快勝。1勝1敗とした。

3回戦

◯法政11−4東大●

勝利投手:三浦 敗戦投手:出田

本塁打:法政=柴田1号ソロ、金子凌2号ソロ

法政は1回戦に続き玉熊投手、東大は有坂投手が先発。この日も法政が先制。2回表に2点を先制する。しかし3回裏、東大4・5番の田口・楠田選手のタイムリーで同点に追いつく。だが、東大投手陣が粘れない。5・6回に2点ずつ、7回にも3点を失う。東大は5回、6回とチャンスを作るも内野ゴロの間に1点ずつ加えるのみ。9回にも法政が1点を追加し2戦連続の2ケタ得点で快勝。勝ち点を3とした。登板が期待された宮台選手は9回に代打での出場に留まった。法政:金子凌也選手はこの3試合で14打席9打数7安打5四死球と出塁率.857と大爆発し一気に打率ランキングトップとなった。

2カードとも熱戦となり、日曜日の第2試合明治ー立教戦は21000人、月優勝が懸った明治ー立教戦では月曜の第1試合にも関わらず14000人と多くの方が訪れました。これで4チームは今季の全試合が終了しました。残すは早稲田ー慶應の1カードのみ。伝統の1戦、最後の最後までお見逃しなく。

コメント

タイトルとURLをコピーしました