東京六大学野球2016年秋季リーグは中間の第4週。前週は激しい競り合いなどもあり、見ごたえある試合が展開されました。果たして第4週の結果やいかに。
明治−法政
対戦成績
明治:214勝 法政:198勝 引き分け:25
2季連続優勝へ向けて−明治
ここまでの2週(第1週、第3週)ではいずれも明治らしさが出て4連勝と早くも優勝争いで一歩リードした感のある明治。チームを引っ張るのはエースの柳投手。ここまで2試合16イニングを投げて自責点2と抜群の安定感を見せている。成績が表す通り、例え得点が少なくとも押し切れるという部分はかなりのアドバンテージ。前週の対慶應戦2回戦で登板した星投手も崩れなかったのも心強い。打撃面もチーム打率.333とここまで6校中トップの成績。4割超えのバッターが4人とどこからでもチャンスを作れる打線は脅威。法政相手に勝利し優勝へ一歩前進となるか。
粘れるかがカギ−法政
ここまで2カードで1勝4敗で勝ち点無しの法政。第1週の対早稲田戦では先勝しながらも2連敗。続く第2週の立教戦では2回戦、5点先制しながらも終盤大逆転を許し敗北と手痛い敗戦が続いている。打点ランク現在2位の中山選手や打率.389の小林選手、4番の柴田選手など、打線は悪くないものの投手がピリッとしない。ここまでのチーム失点34は6校ワースト、防御率6.91ということで投手陣の粘りが勝利には必要。春活躍した玉熊投手が居ないのが非常に痛いが、菅野投手の投球にまずは期待したいところ。ここで明治に敗れると早くも優勝の可能性がなくなるため何とか踏ん張りたい。
早稲田−東大
対戦成績
早稲田:324勝 東大:34敗 引き分け:17
中3日がキーポイント−早稲田
前週は雨で土曜が順延、3回戦までもつれ中3日で対東大戦を迎える早稲田。打線では先頭打者を務める八木選手が打率ランク2位の.462、盗塁3とチームの流れを呼び、主将で3番の石井選手も.417と春に比べて攻撃のリズムが良くチームの攻撃の原動力となっている。春は6分3厘と大不振に陥っていた中澤選手も対立教3回戦では本塁打を含む5打点と活躍しておりチームとしての士気は高まっている。しかし、投手陣に不安あり。先発する竹内投手・小島投手は調子が良いものの、リリーフ陣やチームの中心であ大竹投手がピリッとしないのが気がかり。リリーフが安定するかどうかが勝利のカギとなるとともに、対立教戦からの中3日となる点がポイント。
勝利まであと一歩−東大
対明治、対慶應戦と、ここまで2カードチーム打率.202ながらも明治・慶應ともに一度逆転し勝利の二文字がはっきりと見えた東大。惜しくも勝利はならなかったものの、この調子でいけば勝利だけでなく、勝ち点も見えてくるか。主将の山本克志選手がチャンスでヒットを放ちチームを牽引。少ないチャンスながらも得点に結びつくようなガッツをチーム全体が見せている。一方投手陣は、エース宮台康平投手を欠く中、1年生の小林投手が粘りのある投球を披露し、速球派の山本俊投手も徐々に登板が増え投手陣の体制も整ってきた。投手陣全体で四死球数も極端に多いわけではなく、少しずつではあるが自滅の可能性も低くなっている。ここまで登板のない宮台康平投手も、この早稲田戦で復帰の可能性もあり、万全の体制とは言えないと言えども登板するようであれば心強い存在。今季の1勝目を挙げられるかどうかに注目。
天気が気になる週末ですが、2カードともに注目です。是非ご期待下さい!
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